天に唾を吐く、その本当の意味とは???

天に唾する
by四十二章経

この言葉は誰もが一度は聞いたことが あると思います。

念のためですが、 これは中国の四十二章経に記されているもので、

天に向かって唾を吐いても、空を汚すことなど出来ず、 吐いた唾が自分の顔にふりかかってくることから、

人に害を与えようとして、かえって自分がひどいめに合うことのたとえです。

 

これを中国の算命学での帰り矢現象で、違う切り口で説明しています。

例えば、一生懸命に仕事をすると、ある日、 突然、クモ膜下出血やうつ病になったりする例が あります。

単なる過労ということではなくて、 どうやら運命的な災厄を現しているようなのです。

 

「天に唾を吐く」は人に害を与えると、 自分に降りかかることを意味していますが、

この帰り矢現象は人に害を与えるということではなくて、

一生懸命に何かをすると、自分に何かが返ってくることを意味しています。

それは自分の弱いところ、愛するものに矢が帰るというものなのです。

上の例では、自分のカラダに矢が帰りましたが、 健康な人であれば、

家族に禍いをもたらしたり (奥さんの病気や子供が反抗するなど)するそうなのです。

この帰り矢の意味は成功して、幸せをつかもうとすると、

矢は平等に苦しみをも同じだけもたらす原理なのだそうです。

 

では、その矢からどのように回避すればいいの でしょうか?

それは少し損をする感じが良いのだそうです。

例えば、仕事等で一生懸命、成果を出す姿勢は 悪くないのですが、

その一生懸命のエネルギーが そのまま跳ね返ってこないように、

エネルギーのガスをあらかじめ抜いておくことがいいのです。

そのガスを抜く作業が損することや、 善い行いをすることなのです。

損することとは、人にプレゼントをするとか (損という感覚はないかもしれませんが、

自分の懐からなくなったという損の感覚です) 人に親切にする善行とかになります。

つまり一生懸命やることはいいことと世間では 言われていますが、

そうなると必ず何かしらの代償を支払わなければなりません。
それが大きな代償とならず、小さな代償程度に済ませるためには、

先ほどのガス抜きが必要になってくるのですね。

 

お読みいただきありがとうございました。

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