これからの不確実性の時代に求められるのは、スピードと柔軟性、そして
コア・コンピタンスへの集中とある雑誌で書いてありました。
確かに不確実性の時代であるからこそ、スピードと柔軟性が大事であるように思えます。
そして、よく言われるのが、昔は30年で衰退されていくものが、
今では10年もしくは早くて3年というサイクルになっている、と言う人もいます。
確かに、毎日があわただしく、新たな情報が氾濫して、
多くのことを吸収しなければいけない気にはさせられます。
でも、これは事実なのでしょうか?
なんとなくそんな気にさせられているのではないでしょうか?
そんなことを調査したアメリカの学者がいました。
それは5700社の過去20年以上の業績を調査するものでした。
調査の対象は
業績の安定性、市場の安定性、特需の発生、業界構造の変化、経営資源の供給量
などであります。
その分析では1970年代にまでさかのぼり、114191項目まで調べあげたようです。
いくつかの業界では大きな変化が起きていたが、取り立てて現在のほうが
過去より変動が激しいというわけではない、という結論が出たそうです。
つまり、今の経営が直面している市場が昔より格段に変化が激しいというわけでもなく、
高い競争優位性をとることが昔よりも難しくなったわけでもない、という結論にいたりました。
もしかすると、なんとなくの空気感で踊らされていること、
これはこの上の例以外でもいくつもあるかもしれません。
世の中の常識を疑ってみるとは、こういうことかもしれませんね。
お読みいただきありがとうございました。