お世話になります、(株)サークルウィン 山本有紗です。

本日は人事制度について、お話させて頂きたいと思います。

人事制度について頭を悩ませている方も多く、セミナーを受けたり、コンサルタントや社労士に依頼をするなどして様々な努力をされている方も多くいらっしゃると思います。

本日は、人事制度というのはシンプルでいいということを、お伝えしたいと思います。

昭和の時代は年功序列主義が多く、バブル崩壊後から少しずつ成果主義導入にシフトしつつありますが、それでも肌感としては年功序列、社歴が優位な会社が多いでしょう。
ですがこれは、実はどちらもYESであり、どちらもNOなのであります。
なぜなら、人事制度とは、経営者そのものなのです。

どういうことかといえば、リーダー(社長)そのものが人事制度だからです。
リーダー(社長)である、ご本人自らが社員の評価や処遇を決めること。
そのまとめこそ人事制度といって良いでしょう。
つまり、どんなセミナーを聞いても、それを自社で真似しようとも、上手くいかない可能性が高いということです。
(参考にするのはいいと思います)

「社員の成長=業績の向上」
そもそも何故人事制度を作るのかというと、業績を向上させたいからではないでしょうか。
その為には、社員のことを考えた人事制度を作成する必要があります。
社員が成長するからこそ、会社の業績が上がります。
「社員のことを考える。」というのは、それぞれに満足な賃金を与えることではありません。
やる気を持って入社してくる社員たちに必要なことは、人事評価を伝え、次にどうしてほしいのかということをきちんと伝えていくことです。

しかし、各々の人事評価を伝えるということは、日本企業の約10%しか実践していないことです。

社員…成長したい
社長、リーダー・上司…成長させたい

これらのことを実現させるために、人事評価を当人に直接伝えることは大切なのです。


●社員の成長のために
リーダーのなかには、世論にもある、成果主義を人事評価にしている方もいらっしゃるかと思います。
それによって起こる弊害は、成果を上げる社員がノウハウを独り占めすることです。
一人で成果を上げるより、社員全体で成果を上げた方が会社の業績の向上に繋がるのは、当然のことと言えます。

そのためまずは、営業の仕組みを作成することが大切です。
営業の仕組みとは成果を上げる社員に、どのようにして成果をあげたのか、詳細を聞き、それを元に作成していくものです。
内容は、簡単すぎると思えても構いません。営業の仕組みは、都度社員にやり方をヒアリングして、ブラッシュアップしていくことで精度が増していき、会社全体の業績の向上に繋がります。ここではマニュアルの作成でもいいですし、箇条書き程度でもかまいません。
とにかく文書化し、共有できるようにすることです。

社員の「成長シート」の作成も必要です。
大きな項目は4つのみです。

*昇進昇格制度(仕組み)
評価や昇格の基準をまとめる
*教育制度(仕組み)
一番優秀な社員のヒアリングをもとに、作成する。
そこから何が課題で、どうクリアしていくのかを項目にする。
*賃金制度(仕組み)
社員の評価から、昇給や賞与の賃金を決める。
*目標管理制度(仕組み)
評価を伝え、社員に次の課題となる目標を設定させます。
社員が目標を低いところに設定している場合、それは目標ではなくノルマになっています。そのため制度に問題があるということになります。

成長シートが完成したら、人事制度を活用し、業績向上に繋がる地盤になります。
リーダー自ら、必要だと思えば他の項目を追加することも必要です。

これらの項目は、自分の考えそのものか、そうでないかの二択を自問自答し、作成することが必要不可欠です。

自分の考えではないものを作成してしまうと、上手くいかない人事制度になってしまいます。
運用に伴い、障害や問題が発生したら、また自分の考えをまとめ、変更していけば上手く活用し続けることができます。

●なぜリーダー(社長)そのものが人事制度なのか。
先にも言いましたが、人事制度や経営のセミナーへ参加し、学ばれている方が、どうして上手く制度の作成・運用ができないのか。
そこで学んだことを参考に、ご自身の考えを整理する。こういう形で他社の人事制度を取り入れるのは、悪くないかもしれません。

ですが、ご自身の会社です。例え似た業種であっても、全く違う会社です。
経営されている自らが、考えをまとめ、制度を作成するからこそ、会社に合う人事制度が作成できます。
会社の沿革、理念、サービス、商品、組織、財務、目標などを鑑みながら作成していきましょう。
上手に運営している会社の制度を真似てみても、別会社のものというのに変わりはありません。


●人事制度作成後は…
当然のことと言えますが、会社というのはリーダー含め、社員の働きによって運営されているものです。
ここで、作成した営業の仕組みや人事制度を運用していくことで、部下と上司のコミュニケーションが生まれます。
というのも、社員にとって、リーダーが考えていることが可視化できるようになったからです。
社員が制度に疑問点などを抱くとき、会社にとって部下が上司に意見を伝えられる機会になるのです。
制度の運用中に問題が発生したときは、問題を解決するため、社員の意見も聞きます。
それからまたご自身の考えに沿ったものにまた、ブラッシュアップしていくのです。

ここまでコミュニケーションが取れるようになれば、社員もそれぞれ会社のことを真剣に考えてくれるようになるのです。
こうした運営ができるようになったとき、会社の業績が上がり続ける人事制度の完成となるのです。



最後までお読みいただきありがとうございました。

 それでは、本日はこれで失礼致します。
 今後ともどうぞよろしくお願いします。

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