これは、ある程度のお金や資産がなければ、 安定したココロは持てないというものです。
言い方を変えれば、貧すれば鈍するというものです。
でも、勘違いてはいけないのですが、 お金がないからといって、必ずしも鈍する、 ということではありません。
お金がなくても、頭がよく、幸福感を持っている 方はたくさんいらっしゃいます。
貧して鈍していく過程は借金が膨れあがっていくことです。
借金が膨れ上がり、自転車操業のような状況を続けていくと、 まずココロが枯れていきます。
そして、ココロが枯れると、当然イキイキしていませんから、 よいアイデア、よい行動、
運を引き込む表情、姿勢とは 程遠くなるのです。
ということは鈍していかないためには借金の額を減らして いくということになります。
さて、多くのサラリーマンに将来のほしいものは何ですか? と質問すると、
ほぼお金、安定、という答えが返ってきます。
安定とは金銭的ココロの安定ですから、ほぼお金という 回答が絶対数を占めます。
では、どのようにこれを解決していけばよいの でしょうか?
よく成功者は明日のために今日を生きると言われます。
その反対の人たちは過去の清算(借金)のために今を 生きると言われます。
かつ成功者は借金も多くあります。
それは、その借金は明日のための大きな投資という 概念があるので、
今の借金に対して、どうしようと 考えるかもしれませんが、それほど強くはありません。
常に未来を見ているので、ココロは枯れていないので、 よいアイデア、よい行動をおこします。
以前、ある方に、 経営者で10億の借金のある方と個人で300万の借金がある方、
どちらが深刻だと思いますか? と聞かれました。
すると、断然300万の方で、そういう方が借金苦で 自殺されてしまう。
反対に10億とか100億借金ある方で自殺などほとんど しない、とか。
そして、そんな人は事業失敗しても、また次の事業を おこして、成功していってしまいます。
ズルイではないかと思われますが、実はそれが現実。
やはりココロが前に向いている人は、いったん失敗しても、そのあと、上手くいきます。
そういう中では、ココロを前に向かせたり、 余裕を持たせるためにも、
ある程度、お金というのは 重要になってきます。
当たり前のようですが、借金のある人は借金を減らしていき、
そうでない人は計画的資産形成を本格的に進めなければなりません。
それはひとえに今の日本の将来不安に対する備えというよりも、
どんな時代でも生きる上での原理・原則と言えるかもしれません。
お読みいただきありがとうございました。