中小企業は日本の財産だ!
このような言葉をもし居酒屋で耳にしたら、
「あー、酔っ払っちゃって、世の中の閉塞感を紛らわしているか、
または取引先の大企業からダンピングでもされたのかな」と思うかもしれません。
しかし、これは酔っ払いのたわごとでもなく、抽象論でもありません。
実は、日本の閣議で決定された列記とした国家の姿勢でもあるのです。
平成22年6月8日に「中小企業憲章」なるものが決定されました。
ちょっと堅苦しいですが、 前段を書きますと、
中小企業は経済を牽引する力であり、社会の主役である。
常に時代の先駆けとして積極果敢に挑戦を続け、多くの難局にあっても、これを乗り越えてきた。
(中略)
政府が中核となり、国の総力を挙げて、中小企業の持つ 個性や可能性を存分に伸ばし、
自立する中小企業を励まし、 困っている中小企業を支え、
そしてどんな問題も中小企業の立場で考えていく。
これにより、中小企業が光り輝き、 もって、安定的で活力ある経済と豊かな国民生活が実現されるよう、
ここに中小企業憲章を定める。
と、とても勇気づけられる文面ではあります。
この言葉を苦しい中小企業の経営者にピュアな 気持ちで届けることができれば、
勇気100倍で、「支えてくれる人(国)があるから、 頑張っていこう!」と 思えるかもしれません。
さらに、この憲章では中小企業の特徴として、下記のようなことも述べられています。
●経済やくらしを支え、牽引する
●経営者は企業家精神にあふれ、自らの才覚で事業を営みながら、家族のみならず、従業員を守る責任を果たす
●経営者と従業員が一体感を発揮し、一人一人の努力が 目に見える形で成果に結びつきやすい
これ以外にもいくつかありますが、 改めて国が定めている憲章や理念などを眺めてみると、
大事なことが書いてあるなー、と思います。
この憲章や基本理念、基本原則、行動指針まで 記されていて、
これを参考に自社の基本理念を作成してもいいくらいです。
国や政治に対してクエスチョンを持つことが多い現代ですが、
改めて国や政治の良いところに目を向けると、勉強になることが書いてありますね。
お読みいただきありがとうございました。